子宮頸がん検診
子宮頸がん検診とは
子宮頸がんは、早期に発見し、適切に対処することで予防できるがんです。とくに20〜40代の女性に多いがんであるため、定期的な検診がとても大切です。
はじめての方でも安心して受けていただけるよう、分かりやすい説明と痛みに配慮した検査を心がけています。
子宮頸がん
子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんで、そのほとんどはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因です。HPVは珍しいウイルスではなく、多くの方が一度は感染しますが、ほとんどは自然に消えていきます。
しかし、一部のハイリスクHPVが長期間持続すると、前がん病変を経てがんに進行することがあります。
定期的な検診を受けることで、がんになる前の段階で異常を見つけることができます。
検診の内容
「有効性評価に基づく 子宮頸がん検診ガイドライン」では、以下のように推奨されています。
| 検査方法 | 対象年齢 | 検診間隔 | 推奨グレード |
|---|---|---|---|
| 細胞診単独 | 20~69 | 2年 | A |
| HPV単独 | 30~60 | 5年 | A |
| 細胞診+HPV併用 | 30~60 | 5年 | C |
細胞診

子宮の入り口を専用のブラシで軽くこすり、細胞を採取、処理して顕微鏡で調べます。
所要時間は1分程度で、痛みはほとんどありません。
HPV検査
細胞診と同じ方法で子宮の入り口をこすり、子宮頸がんの原因となるウイルス(HPV)がいるかどうかを調べる検査です。
陰性であれば将来の子宮頸がんの心配がかなり低いため、検査の間隔を長めにしても安心と言われています。
推奨グレード
- グレードA
利益はあり、不利益が中等度以下(実施することを推奨)
- グレードC
利益はあるが不利益が大、または利益はあるが証拠の信頼性は低く不利益あり
・対策型検診(住民検診など)では実施しないことを推奨
・任意型検診では利益と不利益に関する適切な情報を提供し、個人の判断に委ねる
検診を受けるタイミング
20歳以上で性交渉の経験が一度でもある女性は、定期的な検診を推奨します。
妊娠初期検査にも子宮頸がん検診は含まれていますが、妊娠中は精密検査や治療が難しい場合もあるため、妊娠前に検査を受けておくことをおすすめします。
生理中ではない方が好ましいですが、少量であれば検査可能です。
不正性器出血のある方は、タイミングを気にせず早めに受診してください。
結果について
検査結果は通常1〜2週間ほどで出ます。オンライン診療でのご説明も可能です。
異常がみられても、がんの確定診断ではありません。追加の検査を行い慎重にその後の方針を決定します。
検査結果の解釈(ベセスダ分類)
| 細胞診結果 | 想定される病変 | 対応 |
|---|---|---|
| NILM | 異常なし | 2年に一度の検診 |
| ASC-US | 意義不明な異型扁平上皮細胞 |
ハイリスクHPV検査 陰性:1年後細胞診再検 陽性:コルポスコピー+組織診 |
| ASC-H | HSILを除外できない扁平上皮細胞 | コルポスコピー+組織診 |
| LSIL | 軽度扁平上皮内病変 | |
| HSIL | 高度扁平上皮内病変 | |
| SCC | 扁平上皮がん | |
| AGC | 異型腺上皮細胞 | |
| AIS | 上皮内腺がん | |
| Adenocarcinoma | 腺がん |
上記の結果のうち、「NILM」以外の場合は追加検査が必要となります。
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